世界の中心で、愛を叫ぶ

読みました.泣くことはなかったけど,人が死ぬということについて色々と考えさせられました.これほどまでに感情移入できない自分をもって,どこかで何かがあったはずだ,たぶん小学校くらいに,と思っても,小学校の国語の教科書を読んでいる自分を思い出してみるとやっぱり感情移入できない自分がいたことを思い出し,それよりも前に原因があったのかと思いをはせてみてもどうしても思い出せない.
共感できる部分というか,同じような状況みたいなものは自分にも少なからずあるわけで,その下りを読んでいると無性にその場所に帰りたいと思う自分もいたりしました.
なぜか例の小6の事件も頭によぎり,あの加害者少女がこの本を読んで小説を書けばどんなものになるんだろうとか考えたりした.たぶん,中身は,うまくいえないけど真っ白なんじゃないかって.
話はそれるけど,まぁ,なんと言うか,ぶっちゃけた話,小学生くらいの頃って誰かを殺したいと思ったことあるでしょ.普通,ないのかなぁ.その変な衝動を踏みとどまらせていたのは,想像力だと思うんだけど,そこはこの本で作者が言いたいことも似たようなことかな,なんて思ってみた.
きっともう一度読んだら泣けるのかもしれません.