PDIC との連携機能(その3)

QuickFinder に表示された PDIC の訳を,現在のビュー上にある全ての問題データのうち「問題文」が用意されていないデータに対して“一気に割り当てる”機能ってのもそのうち必要になるだろう.なにせ人間が機械的に行う操作は機械にやらせるに限るのだ.

それができたら,PSS で学習,いや回答後に「PDIC でその問題が検索され,自動的に表示される機能」を付けてみたいな,と考えている.PssEditor ではなく PSS 本体に付けるというのがミソ.
そして(これはまた機能としてかなりの作り込みが要求されそうなので消極的なのだが)「PSS の問題データを PDIC の辞書に登録する機能」なんてのも面白そう.PDIC さんの外部APIとして用意されているので技術的には容易だし.問題なのはそれが必要かどうか,だ.おそらくそれを必要としている人なら,既に CSV ではき出して PDIC に読み込ませているだろうし.

PSSPDIC さんはソフトウェア自身の目的がまるで違う(それどころかソフトウェアが持っている歴史が全然違う,つーか PDIC すげえ)わけだけど,ユーザとしてはそんなことは関係なく

  • どちらか一方だけを使いたい

あるいは

  • 両方を効率的に使いたい

と考えて使ってくださっているはず.
そういう意味では PSSPDIC さんのような辞書機能を持つことを期待してくれている人もいるようだし(今後の PSS の機能拡張としてそういう方向に進むんじゃないかと予想していた人もいたようで),多少はそれに近いことをやろうとしているんだけど,基本的にPSS「自身の目的」は「暗記支援ソフト」なわけです.ということは PSSPDIC さんでその内部で持つデータ構造(平たく言えばデータベースの項目)は重なるところがありながらどちらかには明確に不要な情報があるだろうし,それ以上に「情報の質」というか「情報の視点」といったものが異なることになろうことも事実.
これはちょうど,書籍としての辞書が持つべき情報と,単語集などの参考書の類が持つべき情報の違いに相当するんだろう.

極端な話をすれば,PSS の問題集データベースは破綻している(笑).
これは元々「和英タイピング型学習ソフト」として問題集を設計していながら,それをそのまま(正直に言って何も加工することなく)「英和タイピング」や「4択」,さらには「英語以外の言語の学習」に利用しようとしていることが原因で,当初「4択モード」を付けようとした時点で当然気づいていたことながら,対処・対応する手だてを打たなかった僕の怠慢というか,なし崩し的な態度というか,「どうにかなるだろう」と作ってきた甘さというか,要は「いい加減さ」が招いているんであります.ええ,ほんと申し訳ない.
僕が思いつくアイデアなんてたかが知れているし,データベースを加工してはいなくても問題を提示する際,あるいは正解かどうかを判断する際に多くの工夫をしていることも,多くの方々のアイデアをふまえて取り入れていることを付け加えておこう(言い訳ですが).

これから PSS がどんどん発展していくためには僕だけのアイデアじゃ無理なのは当たり前.では利用者の方々からアイデアを取り入れようと考えても,それには「ユーザが増えること」と「相応の情報公開」が必須だと思うのです.
前者は「フリー版の全面的な開発再開」によってもう一度ご機嫌を伺おうと思っておりまする・・・.
後者は…「cpss の開発再開」なんて言いませんよ,もちろん.うーん,Sleipnir さんと同じ理由でソースの公開はできないし,であれば「設計書の公開」しかないか,つーことでいくつかの UML 図や文書の公開,および基本的なライブラリの公開によって実現したいなぁ,なんてね.
とりあえずは最初の UML 図として下記を公開しておこう.学習画面のステートチャート.

http://www.takke.jp/pss/img/transdlg-statechart.png

長々と語ってしまった.頭痛い.