一ユーザとして

今日は久々に「一ユーザとして」PSS を使ってみた.

正直な感想は,「ああ,英単語学習ソフトってこんなもんだよな」.
前々から嫌だなぁと思っていたところがどんどん目に付いた.
作者だからばっさりと言ってしまえることを書こう.

一ユーザとしての不満点

  1. スマート学習(忘却曲線応用型自動学習)機能って何?(笑)
  2. オプションが遠い
  3. 画面がぐちゃぐちゃしすぎ
  4. 「問題集の情報」って意味なくね?
  5. インターネットランキング,もう少しインテリジェントになりません?
  6. 「つっこみ機能」がいけてない

僕は基本的に「タイピングモード」を使う.以前は4択も使っていたけど「身に付かない(学習したつもりになるだけ)」ことに気づいてやめた.
今日使ったのは「単語力ウェブ辞書」.ただし,現在配布しているものは 1〜8000 番すべてが一つの問題集になっていて多種多様なレベルが混在しているので 1000 番ごとに8段階に区切って,そのうち 1-1000 から 100 問ほど学習した.

1.(スマート学習って何?)は,頭では理解してるけど使いにくいってのが正直なところ.
途方もなく昔のデータが残っていていらいらする.あ,スマート学習から「削除」しても忘却曲線データは問題毎に残っているという点を忘れていた.昔のデータは削除しよう.

2.(オプションが遠い)は昔から思っていたこと.オプションで変更できるとはいえ,学習中に気づいたことは一度学習画面を閉じてからじゃないと変更できない.クイックオプション,というと保存されないオプションという意味だな,そうじゃなくて学習時に変更できるオプション画面が欲しい.

3.(画面がぐちゃぐちゃ),これは UI 設計の悪い例として物の本に載りそうだと本気で思ってしまうくらい.「全体の履歴」とか普段見ないし.できればユーザがこれらの配置を変更できるようにして欲しい.

4.(問題集の情報)も同じ.普通はいらない.

5.(インターネットランキング).もっと Web との統合を図ったら?そう,たとえば PSS 自体でランキングを見れるとか,Web だけでも学習できるとか.インターネットランキングサイトの話になるけど,せっかく PSS 自体が多様な学習形態に対応してるのにランキングは一元的.たとえば「英語」「中国語」「タイプ練習」のようなカテゴリを分けて,それらにも参加できるみたいな.

6. (つっこみ機能).ミスタイプの意味がドイツ語問題集から引っ張ってこられても本気で意味がない.どの問題集から意味を抽出するかを選べるようにするべきだと思う.

作者としての反論

不満点に対する反論を書こう.

1. スマート学習は,設計段階から複数の「スマート学習リスト」を切り替えられるように作られている.が,現時点では切り替え機能が付いていない.切り替え機能の実装がもう一つの解になると思う.

2. オプション画面.学習時のリアルタイム性を持ったオプション画面は作ろうと思えばできる.が,その画面を一から設計する必要があり,優先度は低い.

3. 画面がぐちゃぐちゃなのはよくわかる.リッチクライアントなんだからユーザが自由に画面を配置できるようにできる機能を用意することも一つの手だと思う.PssEditor7 で似たようなことをやっており,スキルとしても実現可能.ただしそう簡単にできる代物じゃない.

5. インターネットランキングは3年も前に Perl で作ったスクリプトで動いており,もう保守したくない.データベース部分も独自形式で拡張性が低い.実は RDB で実現するための設計作業は既に終えていて,たとえば mixi でいうコミュニティのようなものを実現できる設計になっている.問題は実装するだけのモチベーションがないこと.誰もこの機能を「すごい」と言ってくれる人がいないんじゃないかと思ってやめてしまった.

ところで最近のブログの流行を見ると,PSS でその日に学習した内容(問題集名,問題数など)を簡単にブログに書き込める機能があると面白いんじゃないかと思う.
ブログライター的なソフトを作るのは面倒だから,クリップボードにコピーする程度で実現しようかと思う.