インターネットランキングの目的は「学習していることを全世界に宣言することによるモチベーション向上効果」なんですが,その観点からポイント算出法の見直しについて考えてみたいです.
# 長々と論理的に語るのは実は得意じゃないので簡単に.
「全世界に宣言する」ことによりモチベーションをあげるのが当初の目的でした.
その思想の中でも,ポイント算出法は多少矛盾しています.多種多様なジャンル,レベルの問題集を学習できるという PSS の特徴を考えると,いわゆる優秀さ,いわゆる点数を反映するシステムにはできない,…はずなのに,いわば正解数に依存した点数算出法になってしまっています.
モード 初回/再回答 正解時の得点 不正解時の得点 入力モード 初回 100 10 再回答 33 3 4択モード、SpeedReplyモード 初回 50 5 再回答 16 1 カードモード 初回 10 1 再回答 3 1 また、全問正解した場合はポイントが 1.2 倍になります。
http://www.takke.jp/pss/manual7/ranking.html#point
全問正解ボーナスはここでは言及しません.それくらいのボーナスはあげましょう.
ここで問題なのは初回のポイントを N としたときの,再回答時のポイントが N/3 であることです.ちなみに不正解時は N/10 (ただし 1 未満のときは 1)です.
「モチベーション向上」に寄与したいと考えるならこれは少なすぎます.
ある一つの問題に対する典型的な再回答フローを考えます.
初回/再回答 | 正解・不正解 | ポイント |
---|---|---|
初回 | 不正解 | N/10 |
再回答(1) | 正解 | N/3 |
再回答(2) | 正解 | N/3 |
計 |
正解時のポイントは,計算するまでもなく N ですね.
つまり,正解時に比べて のポイントしかもらえないわけです.
このポイントに対する重み付けは,「すぐに正解したほうが優秀だけど,不正解の人もそれなりにがんばったね」という意味合いを込めて設計していました.
でも本当にがんばったのはどちらでしょう.東風荘のRateのような「上位者に勝つと増加大,下位者に勝つと増加小」というルールを参考にできないだろうかと思うのです.
つまり,正解したということはその単語を知っていたということ,それはすなわち「下位者に対する勝利」と考えられないでしょうか.元々知っていた単語を答えられて当然,もちろん復習的な効果はあるにせよ,「がんばって」記憶したかどうかという視点では比較的低いレベルにあるのではないか,と.逆に一度不正解ながらその後に正解したというのは「がんばって」記憶したことはもとより,文字通り「がんばって」覚えたといえるのではないでしょうか.
# あー長くなってきた!!
そう考えると再回答での正解時のポイントが N/3 は小さすぎる気がします.せめて N/2,もっと言えばくらいが妥当かと思います.
再回答の正解ポイント | 初回,再回答x2後の総ポイント |
Nにしてしまうとほぼ2Nになりますね.再回答フローで費やす時間を考えると2Nくらいあげてもいいかも.
がんばったからランクがあがる,という考え方へのシフトです.
いや,単純に自分でやってて新しい単語を覚えようとするとどうしても不正解が続いてしまい,ランクがなかなか上がらなくて面白くないなぁ,とか思っただけなんですけど(^^;
強権振りかざして(笑),いきなり点数計算変えちゃってもいいんだけど,それはねぇ,まずいよねぇ.
とはいえ,未だに Ver.5 を使っている人に最新版への移行を促すために,そして Ver.7.2 の Beta 版を試用してもらうためにも,ここで点数計算を変えるのもありかもしれないですね.試用版を使っていただいた方へのボーナスという気持ちを含めて.
# あー結局長くなってしまった!
以前紹介(されたことを紹介)した「TOEIC挑戦と英会話サイト運営と」さんが書いてくださったインターネットランキングの紹介文より.
http://blog.eigoreview.net/2005/11/-p-study_system_1.php
また、学習量が反映されるようにできてるので、英語の実力は関係なく
ランキング上位にいけるのも良いと思います。
この「学習量が反映されるように」が本当にそうなのか?という話題でもあります.
ちなみに上記ブログの運営者である www.eigoreview.net さんは現在月間ランキング1位です.
こういう話題はランキング上位の方のご意見を伺いたいところですけども.